概要:要約レポートまたは詳細レポートを作成します。
構文
構文
PROC REPORT <option(s)>; BREAK location break-variable </ option(s)>; BY variable-1<< DESCENDING> variable-2 ...> <NOTSORTED>; COLUMN column-specification(s); COMPUTE location <target></ STYLE=<style-override(s)> >; LINE specification(s); ... select SAS language elements ... ENDCOMP; COMPUTE report-item </ type-specification>; CALL DEFINE (column-id ', < ' attribute-name', value> | _ROW_, < 'attribute-name', value>); ... select SAS language elements ... ENDCOMP; DEFINE report-item / <option(s)>; FREQ variable; RBREAK location </ option(s)>; WEIGHT variable; RUN;
ステートメントの説明
ステートメント | 必須 | 解説 |
BREAK | グループ変数または順序変数の値の変更時にデフォルト要約を作成する。 | |
BY | 各BYグループの個別レポートを作成する。 | |
CALL DEFINE | 現在行の特定の列に属性値を設定する。 | |
COLUMN | すべての列の調整と複数の列にわたるヘッダの調整を記述。 | |
COMPUTE | PROC REPORTがレポートの作成時に実行する1つ以上のプログラミングステートメントを指定。 | |
ENDCOMP | COMPUTEステートメントの終了部に記述。 | |
DEFINE | レポート項目の使用方法と表示方法を記述。 | |
FREQ | オブザベーションを入力データセットで複数回表示されるように扱う。 | |
LINE | カスタマイズされた要約を記述するためのPUTステートメントの機能のサブセットを提供する。 | |
RBREAK | レポートのはじめまたは最後、あるいは各BYグループのはじめと最後のデフォルト要約を作成する。 | |
WEIGHT | 統計量計算の分析変数の重みを指定する。 |
PROC REPORTのオプション
オプション | 必須 | 解説 | 分類 |
DATA=SAS-data-set | 入力データセットを指定。 | ||
NOALIAS | 計算ブロックに別名が必要になる以前に作成されたレポートを使用する。 | ||
OUT=SAS-data-set | 出力データセットを指定する。 | ||
THREADS | NOTHREADS | 入力データセットの並列処理を有効化または無効化する。 システムオプションが制限されない限り、このオプションはSASシステムオプションTHREADS | NOTHREADSを無効にする。 | ||
WINDOWS | NOWINDOWS | 対話型レポートウィンドウまたは非ウィンドウ環境を選択。 | ||
COMPLETECOLS | NOCOMPLETECOLS | 列変数値のすべての可能な組み合わせを作成。 | Control classification levels | |
COMPLETEROWS | NOCOMPLETEROWS | グループ変数値のすべての可能な組み合わせを作成。 | 〃 | |
CONTENTS=’link-text’ | 出力に対し目次エントリのテキストを指定。 | Control ODS output | |
SPANROWS | 単一のセルが値が同じすべての行の列を占めるように指定。 | 〃 | |
STYLE<(location(s))>=<style-override(s)> | レポートの異なる部分に使用する1つ以上のスタイルの上書きを指定。 | 〃 | |
COMMAND | すべてのREPORTウィンドウのメニューバーでなくコマンド行を表示。 | Control the interactive report window environment | |
HELP=libref.catalog | レポートのユーザー定義のヘルプを含むライブラリとカタログを識別。 | 〃 | |
PROMPT | REPORTウィンドウを開いて、PROMPT機能を開始する。 | 〃 | |
BOX | フォーマット文字を使用して、罫線文字をレポートに追加。 | Control the layout of the report | |
BYPAGENO=number | BYグループ間のページ番号をリセットします。 | 〃 | |
CENTER | NOCENTER | レポートと要約テキストを中央揃えまたは左揃えにするかどうかを指定。 | 〃 | |
COLWIDTH=column-width | 計算変数または数値データセット変数を含む列に対して文字のデフォルト数を指定。 | 〃 | |
FORMCHAR<(position(s))>=’formatting-character(s)’ | レポートで罫線文字として使用する文字を定義。 | 〃 | |
LS=line-size | レポートの行の長さを指定。 | 〃 | |
MISSING | 欠損値をグループ変数、順序変数、または列変数の有効値とみなす。 | 〃 | |
PANELS=number-of-panels | レポートの各ページのパネル数を指定する。 | 〃 | |
PS=page-size | レポートのページの行数を指定。LISTING出力にのみ影響。 | 〃 | |
PSPACE=space-between-panel | パネル間のブランク文字の数を指定。 | 〃 | |
SHOWALL | 列の表示を非表示にするDEFINEステートメントのオプションを無効にする。 | 〃 | |
SPACING=space-between-columns | 列間のブランク文字の数を指定。 | 〃 | |
WRAP | 最初の列の別の値を表示する前に、必要に応じてレポートの列ごとに値を1つ連続行に表示。 | 〃 | |
EXCLNPWGT | 非正(0または負)の重みがついたオブザベーションを分析から除外。 | Control the statistical analysis | |
QMARKERS=number | P2分位点推定方法に使用するサンプルサイズを指定。 | 〃 | |
QMETHOD=OS|P2 | 分位点推定方法を指定。 | 〃 | |
QNTLDEF=1|2|3|4|5 | 分位点を計算する算術定義を指定。 | 〃 | |
VARDEF=divisor | 分散の計算に使用する分母を指定。 | 〃 | |
NAMED | name=を、name=が値の列ヘッダであるレポートの各値の前に書き込む。 | Customize column headings | |
NOHEADER | 列ヘッダを非表示にする。 | 〃 | |
SPLIT=’character’ | 区切り文字を指定。 | 〃 | |
HEADLINE | すべての列ヘッダとそれらの間のスペースに下線を引く。 | ODS Listing | |
HEADSKIP | すべての列ヘッダの下にブランク行を書き込む。 | 〃 | |
LIST | 現在のレポートを作成するPROC REPORTコードをSASログに書き込む。 | Store and retrieve report definitions, PROC REPORT statements, and your report profile | |
NOEXEC | レポートの作成を行わない。 | 〃 | |
OUTREPT=libref.catalog.entry | サブミットするPROC REPORTステップによって定義されるレポート定義を指定したカタログに保存する。 | 〃 | |
PROFILE=libref.catalog | 使用するレポートプロファイルを識別。 | 〃 | |
PROFILE=libref.catalog.entry | 使用するレポート定義を指定。 | 〃 |
公式ドキュメントを参考にしています。
明らかにおかしいと思われるところは自分なりに書き直しています。
例
このデータセットを利用
proc print data = sashelp.DESKFD; run;
![](https://ymddttm.com/wp-content/uploads/2020/07/2020-0708_01.png)
ソートしておきます。見やすくするためで、必須ではありません。
proc sort data = sashelp.DESKFD out = DESCFD2; by feedcls desc objtype; run;
![](https://ymddttm.com/wp-content/uploads/2020/07/2020-0708_02.png)
REPORT表示
proc report data = DESCFD2; column feedcls desc objtype; define feedcls / order order = data left "aaa"; define desc / display left "bbb"; define objtype / display left "ccc"; run;
![](https://ymddttm.com/wp-content/uploads/2020/07/2020-0708_03.png)
各ステートメントのオプションに関しては量が多いこともあり紹介しきれていません。
必要に応じて公式ドキュメントを参考にしたいです。
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